オーストリア・スイスMTBツーリズムスタディトリップ2019(1)
こんにちは、合同会社NINE・ニセコマウンテンバイクスクール&ガイディングの中嶋です。
今回のスタディトリップはスイスに本拠地を構えるMTBツーリズムのコンサルタント会社(マーケティングから実際のトレイルビルドやインストラクターの育成事業等も行っている)
ALLEGRA(アレグラ) の協力により2016年に経産省と倶知安町の事業の一部として行ったスイス旅行の続編という感じで3年の間に観光先進国であるスイスでMTB事業がスキーリゾートにどれくらいの影響を与えているのかを知るべく行われました。特に気になっていたのは全世界的なトレンドになりつつあるE-Bikeの活用方法です。
幸運にも前回、今回と日本側からのMTB事業の現場担当者として現地とのコミュニケーションや全体のコーディネーション、通訳等のお手伝いを仰浸かり事務局側として参加することとなりました。
今回は新千歳から成田に移動、香港トランジットでスイス・チューリッヒに向かいました。今回の移動時間はニセコエリア午前9時30分に出て、チューリッヒ到着が翌日の朝6時、時差が7時間程あるので宿まで到着する事を考えると約30時間の長旅。ただし、スケジュールに余裕のある人はなるべくダイレクトフライトを利用すれば、新千歳からでもトランジットを1回くらいに抑えられるので20時間前後で到着も可能です。
チューリッヒ空港で全員集合の後、レンタカーをピックアップして初日の宿泊先
オーストリア ・ゼルデン に向かいます。今回は7名のグループでしたのでミニバンを借りてのドライブ。ハイエースより幅は広く、長さは短くと言った感じのバンで荷物を詰め込み出発。途中景色の良いところで食事したり、サイクリングやMTB関連のものを見つけては写真を撮ったりしながら約6時間かけて
ホテル に到着。ホテルは景色の良い丘に立地し、レストラン、サウナ、プールが併設された良い雰囲気のホテル、カウンターで人懐っこそうな女性のスタッフが出迎えてくれました(ちょっとチェックイン時間より早かったのですが、気持ちよく部屋に通していただけました)。久しぶりにヒゲを剃って顔を洗って、街に繰り出します。
ちょっと午後も遅くなってきていたので、この日はMTBには乗らずゴンドラ観光。ゴンドラを2本乗り継いで着いた先は標高約3000mの山頂の一つ(ゼルデンは谷沿いにあるリゾートで3000m以上クラスの山頂が3つもあります)、山頂には先週降ったという新雪!!!が残っておりいきなり初雪気分で嬉しくなってしまいました!
また、ゼルデンは映画007のロケで使われたスキーリゾートという事もあり007"
Elements "ミュージアムがありました。このミュージアム、ただ眺めるだけではなく映像や音響効果に凝っていてまるで映画の一部を体験しているような作りになっていて非常に楽しく時間を過ごせました!スタッフの方もフレンドリーで熱心に説明をしてくれて好感を持てましたね。山をおりてからは明日のMTBライドに向けてあらかじめ予約していたレンタルバイクショップの視察をして、スーパーで買い出し、その後ホテルでチロリアンディナーに舌鼓をうちました。
翌日は朝から待ちに待ったMTBレッスン・ガイディングツアー!レンタルバイクをショップでピックアップして、現地のMTBスクールの
RIDE ON Soelden から来たAlexと合流。今回はMTB体験初めての方もいらっしゃったのでRideonのベースに向かい、スキルズエリアで初心者用のレッスンから始めます。マニュアルの練習台を使ってみたり、2種類のパンプトラック(土と
モジュラー )でコーナリングの練習をしたりと楽しみながらスキルを学んでいきます。ある程度ライドに慣れたところで町中を通ってちょっと難易度の高いアスファルトの下りコーナーでのブレーキングの練習をしに、ここではエスカレーターを使って反復練習ができました。実はそこでトレーニングのためオーストリアに住んでいるニセコエリア出身のワールドカップスキーヤーの大越龍之介くんとそのご家族と会って記念撮影、遠く離れたオーストリアで会えるとまた新鮮です。そしてここからが本番、町から無料のトラムに乗ってちょっとだけ標高をあげたのち舗装路で横移動、トレイルヘッドに到達。ゲートを通ってブルーの短めのフロートレイル(MTB専用ですが利用料は無料)を堪能、ちょっと初心者にはきつい勾配だったかもしれませんがラダーセクション(木道)がすごく多く、全体的にスムーズで皆無事に降ってくることが出来ました。
午後からはMTBパークのフロートレイルを走る予定で、ゴンドラで中腹まで上がり景色の良いレストランで食事をとります。レストランはMTBライダーとハイキングのお客様で賑わっていて、滞在先のホテルフロントの女性もいて観光の方も地元の方も一緒に楽しんできる感じが良かったですね〜。
ゼルデンのバイクパークは”
バイクリパブリック・ゼルデン ”と言う名称で、ライダーの方はバイク共和国の市民として登録してパスポートを発給して貰うことが出来ます。このパスポートを持って各トレイルに行き、入り口でスタンプを押します。トレイルごとにユニークなデザインのこのスタンプを貯める事でその数によってゼルデン特製のマッドガード(泥除け)だったり、ソックス、キャップと言ったアイテムをゲットすることができる画期的なシステムになっています。
さて、気になるコースの様子は動画をどうぞ!!
VIDEO
うねり具合とラダーバンク/ウォールの気持ち良いこと、最高でした!
この日はこのフロートレイルを走って終了。大満足な初日のライドを終えホテルでプールに入り体をほぐして、美味しいご飯を頂き就寝しました。
まずはここまで出発から到着2日目までを送りしました。スイスMTBスタディトリップ、翌日以降の続きままた
次回 をお楽しみに!
Happy Riding !